経口用のED薬が持つ限界を克服
韓国の仁荷大学病院の泌尿器科チームで、薬物療法ではない血管生成の遺伝子治療による勃起不全の治療法を開発したという。
この病院が開発した勃起不全の治療法は臨床前の段階で動物実験をほぼ終わらせた状態だという。この方法が成功すれば、これからの勃起不全治療に新たな扉を開くことになるという。
今回開発された治療法は血管生成と神経制御技術によって陰茎を完全に勃起させるものであって、既存の勃起不全治療に使われる経口用の薬が持つ限界を克服できることが期待されている。
現在世界的にもっとも使われている勃起不全の治療薬としてはバイアグラ、レビトラなどのED薬があるが、この方法は性生活を持つたびに服用しなければならないという不便さと薬による副作用が生じる問題点を抱えていて、永久的な治療にはなっていない。
仁荷大病院側は勃起不全が治療できる再生治療の基盤技術、すなわち局所的血管生成-神経再生の制御技術はすでに開発されており、延いてはこの技術を使って心血管疾患、脳血管疾患, 糖尿病小血管併發症など様々な血管疾患の治療も開発できると述べた。
この研究の成果は11月25日ポルトガルのリスボンで開かれた第10次欧州性医学会のが学術大会でCOMP-angiopoietin-1(COMP-アンジオポエチン-1)遺伝子の治療が勃起組織を再生させ血管性勃起不全を根本的に治療するという論文で発表されたという。
